2015年3月2日月曜日

皮肉にも当たった予言

 予言って誰にでもできます。
 それが当たるかどうかはまた別の話というだけで。

 もちろんその多くはハズれてくれます。
 やってみたい方は、ノートの切れ端とか、ネットのどこかに投稿してみたりしてもよいかもしれません。 

 タイトルに戻りますが、当たったのは私の予言ではありません。
 十年くらい前にネットでちょっとだけ話したことがある日本人のヲッサンでした。
 当時は時事問題をあつかった文章をたまに書いていたのですが、そこに意見を書き込んでくれていたのが彼でした。

 私のプロフィールを見て年下と判断したのか、いきなりタメ口でしたけどね。
 でも、こちらは上下関係を意識した態度を取らなければアウトなんだろうと思い、敬語づかいで丁寧に応対していました。

 正月は初詣、盆暮れ彼岸に墓参り、クリスマスにはサンタがやってきて、結婚式はチャペル、葬式に坊さんが来るという、日本人の宗教観の節操のなさ(よい意味で)について書いたときのことです。
 すかさず、ヲッサンが元気にやってきました。 

「今世紀は宗教問題が表面化するよ。とくにイスラム教の台頭がすごくなって、日本も絶対に無視できなくなる。大規模な紛争も勃発するね。」

 「日本のキリスト教徒の割合が 1% たらずなくらいですから、国内でイスラム教徒が激増する可能性は低いでしょう。」

 「違うよ。親日派が多い中東で日本を敵視する勢力が出てくるんだよ。多分ね。」

 いまとなっては、最後の「多分ね」がシャレにならない当たり具合でございます。
 当時の Web サービスは終了して跡形もなく消え去ってしまいましたが、あのヲッサンとまた話す機会に恵まれたら、その続きを是非聞かせてほしいものです。