2014年7月22日火曜日

テキトーに考える話

「よく考えてからモノを言え」と言われ育った方は多いのではないでしょうか?
 ご多分にもれず、私もよく言われてきました。
私はもともとマシンガンのように立て続けに話す方ではないですが、無口というわけでもありません。
 ただ、子供の頃はよく頓珍漢な質問をしては周囲を困らせていました。
両親は私の「これなに?」「どうして?」攻撃に相当頭を悩ませたようですが、それでもテキトーにあしらってくれていました。
 ところが、当たり前のことですが、十代も半ばになると、他人のリアクションが必ずしも両親とは違う事に気付かされることになります。
「うるさい」
 「そんなの知るか」
これらのフレーズは思考停止につながります。
 子供はピシャリと叱られたことよりも、質問に対する答えを何故もらえなかったのかが気になるものです。
 しかし、悲しいかな、このようなフレーズに毒されると、子供達も次第にいろいろ考えを巡らせることをやめる癖がついてしまいます。
そうやって歳を重ねていくうちに、それが当たり前になっていくのかもしれません。
私もあまり親しくない人の前ではバカがダダ漏れになるような質問をしないようにしていますが、気心の知れた相手には、知りたいと思ったことはあまり深く考えずに聞いてしまいます。
もう、まさに外でそんな質問したら人としての常識を疑うと言われるようなことまで聞いてしまうので、コイツ本当は大バカなんじゃないかと思われているかもしれません。
 そんな質問に根気よく付き合ってくれる周りの人たちには感謝するばかりです。
周りの人たちにいろいろ聞きながら、自由に考えを膨らませるというやり方は、実は何かをやろうと思ったときの近道になる可能性があります。
 あまり親しくない人に質問しまくると、クレクレ君で敬遠されてしまいますが、親しい間柄なら、自分でもいろいろ考えているが、他の意見も聞いてみたいということは伝わることが多いのです。
自分ですべて抱え込んでしまうよりは、他から情報をバランスよく吸収しながら考えをまとめていく方法は、仕事面でも多いに役立っています。
それが傍から見るとテキトーに考えているように見えるんですけどね。